寝子
第４話 寝子
原作：『吸血鬼と猫娘』
登場妖怪：寝子
相変わらず寝子にぞっこんの鬼太郎は、寝子と一緒にいたいという理由で毎日、学校に通っています。そんなある日、鬼太郎は奇妙な気配に気づきます。しかし、その正体がわかりません。
昼休みの弁当の時間となり、鬼太郎は目玉おやじが作った弁当を食べ始めますが、ドブネズミがおかずとあって隠しながら食べています。
ところが、隣の寝子がそれに気づくと、化け猫に変身してしまいます。
正体がばれてしまった寝子は、学校に行けないと泣き崩れます。鬼太郎は、自分も人間から嫌われてきた生い立ちを語り、急速に寝子との仲を近づけます。
そのとき、ねずみ男を見つけた寝子が、再び化け猫に姿を変え、ねずみ男の頭にかじりつきます。ねずみ男は、ほうほうの体で逃げ出します。
責任を感じた鬼太郎は、トランク重井に恩を着せて寝子を舞台に上げるように頼みます。すると、寝子の歌声は観客を魅了し、一気にアイドルとして売れっ子となるのです。
それをテレビで見たねずみ男が、寝子に復讐をしようと考えます。そこに現れたのは、鬼太郎のニセモノでした。ねずみ男は、ニセ鬼太郎を使って寝子への復讐を開始します。
ニセ鬼太郎は、寝子のリサイタル会場に入りこんでネズミを放します。寝子は、化け猫に変身してしまい、心に深い傷を負ってしまうのでした。
さらに、ねずみ男は寝子を追いつめます。ニセ鬼太郎を寝子の元へ送り込み、自殺を進めるのです。ニセ鬼太郎は、踏ん切りのつかない寝子を無理やり入水自殺させようと、手を引っ張って川に飛び込んでしまいます。寝子を助けようと、鬼太郎も川に飛び込みますが、一足遅く、寝子は息を引き取ってしまうのでした。
ほぼ原作どおりです。原作では、ねずみ男にかじりつくエピソードは吸血鬼のくだりです。
川に飛び込んだ鬼太郎は溺れてしまいます。ニセ鬼太郎にちゃんちゃんこをすり替えられていたことに気づかなかったのです。鬼太郎を助けたのは水木でした。寝子の遺体を前に、鬼太郎は自分の無力を痛感するしかありません。
この鬼太郎の姿から、寝子が救われることはないだろうという結末が予感され、とても悲しい最後となっています。
