墓場の鬼太郎
第１話 鬼太郎誕生
原作：『幽霊一家』、『墓場の鬼太郎』
登場妖怪：鬼太郎一家
水木青年の家の隣の古寺に、気味の悪い夫婦が引っ越してきました。しばらくして、水木青年の勤める病院で、患者が幽霊のようになってしまう事件が起こります。
その原因を探っていると、水木青年は隣の夫婦にいきあたります。水木青年は、古寺を訪ねることにします。
その夫婦は幽霊族の生き残りで、妻が子供を産むまでは正体を明かさないでほしいと水木に頼みます。水木は寺を後にし、しばらく様子を見ることにします。
しばらくたって水木が様子を見に行くと、幽霊族の夫婦は事切れていました。
水木は、２人を墓に葬ってやることにします。水木は母親を墓に埋めて、父親を運び出そうと墓を後にしようとすると、土中から子供が這い出てきます。それが、鬼太郎でした。水木は恐怖のあまり逃げ出してしまいます。
鬼太郎の身を案じた父親は、魂を目玉に吹き込むことで蘇生し、鬼太郎は水木青年に育てられることになります。
そして、数年が経ちます。
小学校に上がった鬼太郎でしたが、人間界にはなかなか馴染めません。夜中になると、目玉おやじとともに地獄に遊びに行く毎日が続きます。
水木は、そんな鬼太郎をたしなめます。しかし、鬼太郎が毎晩どこに行っているのか気になった水木は、ついに地獄に足を踏み入れてしまうのです。
死人しか行けない地獄は片道切符で、水木は現世へ帰ることが叶わなくなります。
そのころ、水木が帰ってこないことを心配した水木の母親は、その元凶が鬼太郎であると思いこみます（当たってますけどね）。そして、母親は鬼太郎に復讐をすることを決心します。
水木の母親は、鬼太郎に詰め寄ります。そして、水木の元へ案内させます。地獄の入口の崖上に立った母親は、鬼太郎を崖下に突き落として復讐を果たします。が、それは正気を失った母親の幻想だったのです。
鬼太郎は、水木家を後にします。そして、水木の好奇心を目の当たりにした鬼太郎は、人間に興味を持つようになっていくのです。
原作を忠実に再現しています。
命の恩人である水木青年を地獄に落としてしまう鬼太郎は、この段階では悪者です。しかし、それは、鬼太郎が人間世界のことに無知だからです。鬼太郎にとって、地獄は楽しい遊び場です。水木を地獄に追いやってしまっても、いまの鬼太郎にはそれほど罪悪感はないのです。
