吸血木
第３話 吸血木
原作：『吸血鬼と猫娘』
登場妖怪：吸血木
夜叉とドラキュラ四世の墓から生えた木は、人に寄生し血を吸って育つ吸血木でした。ねずみ男は、その怪奇趣味から吸血木を育ててみることにします。
その犠牲者に選ばれたのは、人気歌手・トランク重井でした。ねずみ男は、終電車で乗り合わせた重井に吸血木の芽を植え付けます。
地獄から戻った水木は、格安の部屋を借りて、また鬼太郎たちと生活を始めます。鬼太郎は、その借家の孫娘・寝子に一目惚れしてしまいます。
吸血木に思い悩む重井は、やけ酒をかっ食らっているところ、水木と出会います。水木は重井に自分の不思議体験を話すと、重井は水木に吸血木のことを告白します。いくぶん気は晴れたものの、問題が解決したわけではありません。
トランク重井と知り合ったことを話していると、それを聞いた寝子が紹介してほしいと水木に頼みます。寝子は歌手になりたいのです。
寝子は、鬼太郎と一緒に重井の元を訪ねます。
重井は、リサイタルを終えたら歌を聞いてやると約束しますが、そのステージ上で吸血木にすべての血を吸われて、醜い木の姿へ変わり果ててしまいます。
歌手への道を閉ざされた寝子を元気づけるため、鬼太郎はねずみ男が持ち去った重井を探し始めます。
そのころ、ねずみ男は土地と家を買い、吸血木を育て始めていました。その家で、ねずみ男は"物の怪"と出会い交流を深めます。
やがて、鬼太郎がねずみ男を見つけます。吸血木は大きくなり、大きな赤い実をつけていました。鬼太郎とねずみ男がひと揉めしていると、その赤い実が落ちてきます。
すると、その実のなかから重井が出てきます。鬼太郎は、吸血木に火をつけて灰塵と化すのでした。
原作とは違いハッピーエンドです。ねずみ男が吸血木を忘れてしまうエピソードはスルーです。
鬼太郎が、突然として人のために動き出してしまう違和感はあるものの、恋の力ってスバラシイ！ ってことなんでしょうね（笑）
寝子と一緒にいると顔を赤らめてしまう鬼太郎と、鬼太郎のことをなんとも思ってない寝子の対照も、なんだか切ないです。
