
ニッポン幸福哀歌

幸福にまつわる短編を20集めたという文庫です。
「役の行者」、「一つ目小僧」、「島」、「異次元の色気」など。
水木せんせいの描く幸福は、いつも哀しみと隣合わせです。
タイトルが良いですね。
ヤモリビトpoints!

「大人物」のラストです。
40年かけて成功させた死人を甦らせる方法で、
西郷隆盛を呼び出したものの、その豪快さに持て余します。
それを、アッサリ元に戻してしまう女房。
持て余しながらも満足していた男。
リアルを求めるか、夢に生きるか、男女の価値観って、
やっぱり違いますよね。
初版:2006年7月25日
出版社: 角川書店
