水木せんせいの短編集が４冊！
古いものから新しいものまで、盛りだくさんですから、水木せんせいを知らない人にも読んでほしいです。
どれもこれも水木せんせい色たっぷりで、何度も読んだことあるはずなのに、一気に読みきってしまいました。
それにしても、改めてこうして集めてみると、水木せんせいは本当にアイデアの宝庫なんだなあとつくづく思います。同じような話はいっこもありませんからね。

ヤモリビトｐｏｉｎｔｓ!

第３巻に収録されている「不思議な手帖」です。
人の名前を書くと、その人が死んでしまうという不思議な手帖を拾ったサラリーマン山田は、その秘密を同僚のねずみ女に話してしまいます。
ねずみ女は、気に入らない人間をかたっぱしからその手帖で殺してしまうので、それが怖くなった山田は、手帖にねずみ女の名前を書いてしまいます。その隣に自分の名前を涙で書き添えて。
そして、その手帖を処分するべく火にくべると、涙で書いた自分の名前があぶり出されて……。
いま話題のデスノートの原型ですね。さすが水木せんせい、発想力が違います！

初版：1996年11月
出版社: 中央公論社